情報処理関係

工事期間の停電に伴うサーバー電源ON/OFF業務

学校の施設を維持する上で定期的に工事が入り、校内ネットワークを一時的に遮断することがあります。大体休日に行うことが多いですが、その前に校内ネットワークのサーバーの電源を教員が切っておく必要があります。(私の働いていた自治体では)

管理職や事務職の仕事と思うかもしれませんが、なぜ教員がこの業務を行う必要があるのか。私の思うところは2点あります。

・情報に詳しい教員の方がサーバーの場所やネットワーク関係を理解しているから。

・サーバーON/OFFする上で、一番最初に出勤する人、一番最後に退勤する人が操作する方が適切だから。

以上の2点から、教員がこの業務を行うことになっていると思っています。

まず、どこのサーバーを切らないといけないか。サーバーはどこにあるのか。この情報が引き継がれていれば比較的楽なのですが、私が遭遇したパターンは、引き継ぎがなされておらず、どこのサーバーを切ればいいのかわからない。どこにサーバーが存在しているのかがわからない。というケースでした。

まずはネットワーク関係の取りまとめをしている事務所に連絡。自治体によってはこの事務所も存在しておらず、管理職から教育委員会のシステム部門に問い合わせが必要な場合もあるでしょう。停電を行うが、サーバーの場所がわからない。教えて欲しいと連絡しました。

この件を伝えたときに事務所に言われた第一声は、教えてくれて助かった。学校によってはサーバーを切らずに停電を行い、案の定システムに不具合が生じ、業者からクレームが入ったという事案も存在するという。

それは学校の教員任せにしているから当然だと思います。なぜならこういった業務の存在を知っているのは一部の教員のみだし、ネットワークに疎い人間ならサーバーをOFFにする必要性を感じないからです。

話は戻り、事務所からの回答は、サーバーの場所はすぐには分からないから折り返し電話するとのこと。

数時間後、電話がかかってきて教えていただいたのは、3箇所のサーバーの電源を切る必要があるということ。場所も教えてもらい、操作方法も教えてもらったが、思いのほか複雑で、ネットワークに疎い私は、口頭での操作方法説明を理解するのに10分程を要しました。

電話が終了し、サーバーの場所と、操作方法を知ることができた。これで一件落着と思いきや、今度は別の問題が発生します。

教えていただだいた場所にサーバーが存在しない。

校舎も広いため、教えられた3箇所を回るのに苦労しましたが、結果的に1箇所どうしてもサーバーが見つからない。学校歴の長い教員や、業者とやりとりしているはずの事務に聞いても、誰も知らない。検討をつけて、別の場所を探してみるものの、存在しない。

結局、もう一度事務所に電話することにしました。

2、3度確認のために折り返しますとの返答があり、要約検討がついたとのことで初めに教えてもらった場所と全く違う場所を確認するように指示される。

ついに発見。聞いてたものとサイズも違うし、当該サーバーと関係ないネットワークのHUB盤のBOX内に固定されていました。

という流れで、無事サーバーの場所が確認できました。

その後、定時制の教員と情報を共有し全日制と定時制でON/OFFの担当分けを行い、今後こういうことが無いように引き継ぎ書を作成し、教員全体に共有まで行った。

かかった時間はトータルで5時間程と思われます。ただ、こういった作業を授業や部活の合間にやる関係で、計2週間は要しました。こういう教員がやるべきなのかも分からない仕事で、業務時間と脳内の容量が圧迫されていきます。

生徒との交流や授業づくりに時間が割けないのは、こういった雑務が積み重なるせいでしょう。管理職は普段現場に立たないので、授業づくりの時間や生徒とのやりとりの量と質に弊害が出ていることを知る由もありません。